Schatz Labo

【VOl.7】外国人ドライバーという新しい選択肢

少し前から、運送業界の経営者の方々とお話をする中で、共通して耳にする言葉があります。

「人がいない」。

車両はある。仕事もある。しかし、働く人が足りない。

この声は年々切実さを増しています。ドライバー不足は一時的な問題ではなく、構造的な課題へと変わりつつあります。

若手は集まらず、高齢化は進み、労働時間規制も強化される。その結果、輸送能力そのものが縮小しているのが現実です。

それでも物流は止めることができません。社会も経済も、私たちの生活も、すべては【運ぶ力】の上に成り立っています。

だからこそ、私たちは改めて問い直しました。本当に足りないのは何なのか。

「トラックが足りない」のではない。「働く人が足りない」のです。

人材問題は現場の課題ではなく、経営そのものの課題です。この現実から目を背けることはできません。

実は、運送業における外国人材の受け入れは、これまで制度上認められていませんでした。しかし2019年に創設された在留資格「特定技能」において、2024年3月、自動車運送業分野が正式に追加されました。これにより、トラック・バス・タクシー分野で外国人ドライバーの受け入れが制度的に可能となり、2025年からは実質的な受け入れも本格化し始めています。

つまり今、運送業の人材戦略は大きな転換点を迎えているのです。

その一歩として、私たちはインドネシア・バリ島にある送り出し機関「飛鳥BALI」を視察しました。約3,000名規模の教育機関で、日本で働くことを目標に若者たちが日本語を学んでいます。実際に面談も行い、直接言葉を交わしました。

そこで感じたのは、日本との大きなギャップです。

日本では「人がいない」と悩む声がある一方で、「日本で長く働きたい」と本気で学び、準備を重ねている若者たちがいるという現実。教育の質は想像以上でした。日本語だけでなく、礼儀や姿勢、受け答えに至るまで、日本で働くための準備がなされていました。

面談の最後に「日本で長く働きたいです」と語った若者の真っ直ぐな眼差しを見たとき、私は強く感じました。

人材不足は確かに深刻です。しかし、解決策は決してゼロではない。制度は整い始めています。そして、意欲ある人材も確かに存在している。あとは、私たち経営側がどう動くかです。

私たちはアドブルーを製造・供給する会社です。しかし最終的に支えたいのは、運送会社の経営そのものです。

車両の品質を守ることはもちろん重要です。しかし、働く人がいなければ会社は前に進めません。だからこそ私たちは、人材というテーマにも踏み込んでいきたいと考えています。

将来的には外国人材の採用支援まで視野に入れ、運送会社のトータルサポートを実現していく。その覚悟で取り組んでいきます。

人が足りないという現実を、嘆くだけで終わらせたくはありません。どうすれば未来をつくれるのか。それを、共に考えていきたい。

一社で抱え込まず、ぜひ一度ご相談ください。

物流の未来は、まだ変えられる。私たちは、そう信じています。

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